【〜最北の大自然と消えゆく鉄路を巡る〜6泊7日北海道旅行】6日目 冬のオロロン沿海離島『焼尻島』を行く

「〜最北の大自然と消えゆく鉄路を巡る〜6泊7日北海道旅行」の6日目
今回は訪問難易度が少々高い冬のオロロン離島「焼尻島」を訪問した際のことを書いていこうと思います。

焼尻島について

焼尻島は北海道羽幌町に属する人口177人(R3年)面積5.22km²の小さな島で、積雪の多さや風の強さなどの自然要因により独特の森林を形成していることやサフォーク種の羊の牧場があることで知られます。
天売島と共にその溢れる秘境感に惹かれ、多くの離島マニアが訪れるとか訪れないとか。

焼尻島と天売島の位置

冬の焼尻島は訪問難易度が高いのか

離島巡りを始めたばかりの拙い初心者の意見ですが端的に言うと”それなりに難しいなぁ”と言った感じです。理由としては以下の通り…

  • そもそも羽幌が遠い
    羽幌町は札幌からも200kmほどあり、そんな位置にある港を朝9時に出航する船に乗るにはオロロン沿海での前泊が必須です(留萌線廃線前は旭川前泊でも行けたが…)。
  • 冬季は波が荒れる
    冬の日本海は荒れます。そして羽幌沿海フェリーは体感として2mを超えたら大抵欠航し1.8m程度でも怪しいといった感じです。訪問前、Windyの波情報と欠航情報と睨めっこしていましたが2月前半はほとんど欠航していてビビりました。つまり運悪くずっと波が荒いと1週間幽閉なんてこともあるかも?
  • 冬季は1日1便体制
    先ほどの内容と被りますが、冬は羽幌港9時発の1便のみですので前泊必須&じっくり楽しむには現地泊必要 など夏に比べ訪問しにくくなっています。

以下のリンク↓に焼尻島でゲストハウスを経営する宿主さんが調べてくださった月別欠航率の表があるので参考に


いざ焼尻島へ!

前日になんと3000円で宿泊した温泉宿「とままえ温泉ふわっと」(詳細は5日目を参照)をチェックアウトし建物の外に出ると…

とままえ温泉ふわっとの前の道

なんですかこのふざけた吹雪は…。一面真っ白で道すらもよく見えねえぞと思いながら雪国用でも何でもないスニーカーを雪でビッショビショにしつつバス停に向かいます。苫前上町のバス停まで雪道を徒歩5分ほど。

バス停の乗り口。雪すぎて意味不明。

冬季はフェリーターミナルまで行って接続してくれるバスがないので「本社ターミナル」で下車。「羽幌ターミナル」はいかにも港感ある名前ですが港から少し遠いバスのターミナルですので気をつけてください。

趣のある沿岸バス本社ターミナル

大都会羽幌の街並みを眺めつつ1kmほど歩くと羽幌フェリーターミナルに到着。かなり新しい感じの施設で中には飲食店も入っている様子(尚冬季休業)。

この日はホームページに”午後から海上荒天のため復路の便に時間変更がある”とのことでしたが、詳細な変更時刻はフェリーターミナルに来てみないとわからないようです。今日は復路便が1時間ほど早く出航するらしく、日帰り渡航を計画してた我々は滞在時間が短くなったものの無事帰って来られることを確認し乗船券を購入。

さあ!いざ焼尻島へ!
ずっと憧れていた場所へ行くことが叶ったときほど興奮する時はありません。同行者の高校時代の友人にダル絡みするほど発狂しながらカメラを思う存分回し、ついにフェリーおろろん2のタラップに足を乗せます。

フェリーおろろん2

冬の日本海VSフェリーおろろん2

乗船したのは約15人ほどで恐らく地元民7割・北海道ガチ勢っぽいおじさん1割・我々含め若い旅行者2割といった感じでしょうか。

さあ出航〜!!慣れた地元民の方々が横になっている中、我々は2等客室に荷物を置き船内を散策します。これが「自分はどうせ船酔いに強いし大丈夫でしょ〜」と調子をこいた哀れな大学生の選択です。

フェリーおろろん2の船内。2等客室が3部屋ほど、1等客室が最上部にある。

ばいばい羽幌港!出航、船旅で一番楽しい瞬間です。船内の階段にも雪が沢山積もってるという日本で中々見られないような光景に感動しながら「もし千島列島が今も日本の管理下にあったら、冬の雪溢れる世界をアイランドホッピングできたのかなぁ」などと思っておりました。

さあ、港を出て20分ほど…。最初は余裕ぶっこいてたけどやっぱりバカみたいに揺れるなこれ…。ずっと甲板にいるお馬鹿さんは北海道の極寒の風と荒れた日本海の洗礼を受け早速吐き気を催した模様。

いつか南極行きたいな〜とか思ってたけどドレイク海峡通過した時どうなるんやろ。

冬の波が船を襲う

しばらくすると焼尻島およびその後ろに天売島がよく見えてきました!例の北海道ガチ勢っぽいおじさんが甲板に現れ超デカい望遠レンズを持って島を撮影。私もZEISSのレンズが付いたスマホの望遠レンズで真似をします。

手前が焼尻島、奥が天売島

そしてどんどん船酔いがキツくなってきたぞこれ…。友人は「12時間揺れ続けた神津島のさるびあ丸よりはマシ」とのこと。ちなみにさるびあ丸については「金貰ってでも乗りたくない。今後は絶対飛行機使う。」とのこと。

さあ焼尻島に近づき集落も見えてきました!


雪の離島、焼尻島に上陸!

遂に焼尻島に上陸です!天気の神様にも恵まれているようで晴天!

さあ1時間ほどしか無いので早速散策していきます。

フェリーおろろん2かっけえ

港の付近を歩いているといかにも北海道らしい木造の建物が。雰囲気いいですねぇ。

港を上から見下ろす

さて、焼尻島にも郵便局はもちろんあるので記念にお金おろすか手紙出してみようかな〜と思ったのですが、あいにく休業日。それにしてもマジでどこでもある郵便局ってすごいなぁと。

焼尻郵便局

郵便局のお隣には木造の建物があります。こちらは鰊漁で富を得た旧小納家の邸宅で、現在は焼尻郷土館となっており、外観からも見応えのある立派な建物です。

残念ながら冬季は休業とのことなので次回は夏に訪問したいですね!中には九谷焼(石川県の焼き物)の磁器などが展示されているらしく、ここに住んでいた方のことや焼尻の歴史が学べるそう。

焼尻郷土館(旧小納家)

さあもっと奥に行ってみようということでオンコの森の方へ向かいます。
雪の中、1人が通れるほどの幅だけ除雪された道を進みます。冒険みたいで楽しかった記憶。

焼尻島では、海から吹き付ける風や積雪などにより押し潰れ広がるように成長する独特の木(オンコ)が見られます。オンコはイチイの北海道での呼び方で、ここ焼尻島で見られる奇妙な形をした木々は希有性森林相と呼ばれるそうです。

冬は雪でとても森の中に入れなさそうなので入り口部分で撤退。

オンコの森

さあ船の時間も行きとは別の道で港へ向かいます。海の方を眺めてみると雪に埋まった家々と海と北海道本土が見え何とも趣のある離島の風景です。いやあ来て良かったなあ。

「さあて港への道はどっちかな?」

いつも通りGoogleMapを開き道を検索します。

「ん…?これが道?ここを行けと?」

Google大先生が言うのですから間違いないでしょう。私はいつもGoogle先生と共にあります。というわけで前進あるのみです。

1〜2mの積雪がある道

どうせサラサラの雪だからズボンについても良いやろ的な感じで突き進みます。ラッセル車ってこんな気持ちなのかな(?)。

雪の中を進む

さて海が見えるところまで来ました。これぞ北海道といった景色ですね。

港からすぐの高台で待っていると天売島からやってきたフェリーおろろん2が見えてきました!

雪景色×晴天×天塩山地×フェリーおろろん2の組み合わせ、マジで綺麗すぎるなぁ

訪問難易度や冬の道北の天気を考えると今後もう見られない景色かもしれないと思い、目と心のフィルムに焼き付けます。

時刻は11時半。朝ごはんも食べてないのでそろそろお腹が減ってきたなぁと。港の自販機で缶コーヒーを購入し、友人が持ってたセコマで購入した食パンをいただくことに。

え、食パンって結構美味くね?

焼尻島の絶景の中で食べていることも相まって食パンの美味しさに感動しました。
安上がりだし金欠大学生に優しい食パン、これ今後もアリだなと。


ありがとー!また来るね焼尻島

帰りの船がやってきました。波の情報を見る限りこの便を逃すと3,4日間は船がこなさそうなので絶対に乗らなくてはいけません。これが離島の恐ろしいところです。

入港するフェリーおろろん2

焼尻島に住んでいる親子と島のおばあちゃんの会話が何とも微笑ましいものでした。

おばあちゃん「〇〇ちゃん、どこ行くの?」

小さな女の子「羽幌ー!」

お父さんが仕事で羽幌の方に行って付いていく感じなのかな?

焼尻島ありがとーさよーならー!絶対また来るぞ!
短い滞在でしたがその魅力を沢山感じることができました。

焼尻港

帰りは行きの反省を活かし横になります。

これめちゃ楽だな、全然酔わないぞ。

客室から見た景色

さて、羽幌港に戻ってきました!焼尻島編はここまでです。

まだ少し道北旅行は続きますので、暇な時に旅行記の続きを書けたらなあと思います!

羽幌フェリーターミナルとフェリーおろろん2

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